僕の父親は、なんでもできる人でした。
頭がよくて、仕事もできる。
スポーツも得意。趣味も多様。
人望も厚く、周りの人に頼られている。
さらにルックスも良く、身長も高い。
本当に、なんでもできる人でした。
だからなのか、自分ができることで、僕ができないことがあると「なんでこんなこともできないの?」っていう圧が強くて。
父親ができることが、自分にはできない、それが劣等感だったり、コンプレックスだったりになっていました。
親元を離れて約20年、あれから自分なりに色んな経験をして、自分なりの価値観や自分らしさみたいなものを積み上げて、劣等感も少しは薄らいできました。
そうして、気づいたこと。
僕は、なんでもできる父が好きだったんだ。
なんでもできる父が誇らしかったんだ。
なんでもできる父のようになりなかったんだ。
だから、父のようになれない自分が嫌で嫌で仕方なかったんだ。
もうすぐで父と一緒に暮らしていた頃の、父の年齢に追いつきます。
きっとあの頃の父と比べたら僕はまだ不器用で、出来ないこともたくさんあります。
でも、父が選ばなかった道で、父が出来ないこともできるようになってるんだと思うと、そんな自分が誇らしくもあります。
ただ、鏡に映る僕が、僕と同じ歳だった父親よりも、見た目が若くてイケメンなので、そこは勝ったって思ってます(笑)
燈夜の写メ日記
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父親燈夜