たぶん私たちが繊細なわけではなくて。
この世界が鈍感すぎるんだ。
誰かのため息に、目を逸らすことなく気づいてしまう。
街角で俯く人の背中に、言葉にできない痛みを感じ取ってしまう。
それはきっと、弱さじゃなくて、生きている証なんだと思う。
でも、こんなふうに感じすぎてしまうと、
この世界では「生きづらい」と言われる。
「考えすぎない方がいいよ」
「そんなことで落ち込まなくていいのに」
そんな言葉に、どれほど自分を責めただろう。
けれど今は、少しずつ思えるようになってきた。
私は「感じる」ことで、誰かの痛みを想像できる。
私は「気づく」ことで、誰かの孤独を見逃さずにいられる。
それは、強さだ。
この鈍感な世界の中で、繊細であることを手放さない強さだ。
なぎの写メ日記
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優しさを気づく力なぎ