某都内
田舎にポツンとある1件のコンビニ
調理場から揚げ物を揚げてる音と共に
お客さんもポツポツと入ってくる
この辺はスーパーもあまりないしコンビニも
この1件だけなので時間帯関係なく
それなりにお客さんの出入りも多い。
このコンビニで働き出してそろそろ2年か..
店長「おーい、勝季くん。午後からのバイトの子が突然休みになったからこのまま通しでお願いしてもいいかな??」
「はい。大丈夫ですよ。」
週初めに仕入先から大量の雑誌や新聞が届く。
僕はそれを綺麗に陳列するのが何気なく好きだ。
決して暇ではない
コンビニの仕事はみんなが思ってる以上に過酷なのだ
でも、唯一このコンビニでよかったと思えるのが
ほとんどの人が顔見知りで
コンビニの店内にも関わらずお客さんや店員も分けあいあいで会話をしている。
駅前や都会だったら酔っ払いやヤンキーなど来ると思うがここはそんな人は来ないとても平和なコンビニだ
だから、ぼくも長年続けてられるのかもしれない。
もちろんコンビニだけの給料だけじゃやっていけないので、掛け持ちで土曜日は警備のバイトをしている。
月〜金、コンビニ
土、警備のバイト
こんな日課がぼくのルーティンだ
周りからしたら素っ気ない人生だなと思うかもしれないが全然苦ではないし
むしろ楽しいまでもある。
人混みや人付き合いが苦手なぼくはこれぐらいが
丁度いい。むしろこれ以外考えれない。
お昼の時間になれば
お弁当などを買いに来るお客さんが増えてくる。
そのタイミングに合わせて
お弁当を綺麗に陳列し直す。
新商品の『三元豚のロースカツ弁当』が
とても美味しそうだ
値段も550円とかなり安い。
ビール1缶買っても700円でご馳走にありつける。
お昼のピークが終わると休憩時間だ。
早速先程のロースカツ弁当を買おうと思ったが
売り切れていた。
仕方ない、今日は売れ残りの
『焼売弁当』にした。
上にひとつだけ乗っているグリーンピースの意味は
当時、給食開発者が
ショートケーキの上にある苺が子供たちに人気だったらしく
それを真似て作ったのが
焼売ON The グリーンピースらしい。
まあ、余談はさておき今日も何事もなく
淡々と一日が終わっていく。
バイトが終わり帰宅する途中に
カップルが手を繋いで楽しそうに歩いていた。
男の人は長身で女の人は小さくて
2人とも笑顔で人生最高!みたいな顔をしていた。
今のぼくに足りないもの、そう。
『彼女』だ。
自慢ではないが彼女いない歴30年の
素人童貞だ。
ちなみに25歳ぐらいのとき風俗の子とやったのが最初で最後。
あの時の感覚は今でも覚えている。
おっと。ここでそんな事考えていたら
息子が暴れだしてしまう。
落ち着け。ぼくのジャイアントホース。
ここはサッと家に帰るのが先決
1人暮らしの男部屋は
綺麗とは言えない。
玄関を開けた瞬間、2〜3日前に食べた弁当のゴミ袋から異臭が漏れていた。
とてもじゃないが、運子と同等のレベル..
いやそれ以上か...
すかさず窓を開けたが暫くはこの匂いと戦っていた
こんな時彼女とかいて同棲とかしてたら
普段から掃除もちゃんとしてたのかな?と
1人で都合のいい妄想を浮かべながら
風呂の支度をした。
風呂の支度をしてる時に
とんでもない事に気づいてしまった。
こんな事が起きてしまうとは...
NEXT!
coming soon...
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それが人を傷つけた代償だよ。
私の友達を傷つけた代償だよ!
By 宇宙よりも遠い場所 小淵沢報瀬
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勝季の写メ日記
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〘転生したらセラピストだった件 第1話〙勝季